年頭所感 「無党派市民」通信2012年1号 |
世田谷区議会議員 木下泰之
2012年 年頭所感
保坂区長を実現、五期当選
直言居士を貫きます
2011年3月11日の大震災と引き続く福島第一原発の事故は、現代日本のあり方に大きな反省と転換を迫りました。
私は、統一地方選での自粛ムードを打ち破り、市民が今こそ声を出していくべきだとして、「脱原発時代を切り拓く、緑の先進国を世田谷から」と呼びかけ、3月30日に区内で公共事業問題に取り組む市民運動の仲間とともに、保坂展人氏の擁立に動き、脱原発と大規模開発区政の転換、情報公開と住民参加を選挙公約とする選挙戦を共に闘いました。
自民、民主、共産がそれぞれ候補者を立てた選挙戦の中で、既存政党勢力を押さえ、無党派の区民が主導して保坂区政を実現しました。また、私自身も無党派の立場で五期当選を得ることができました。
公約実現に向け、直言居士を貫きます
保坂区長就任後のマスコミでの評価は、妥協や安全運転が過ぎるというものです。私もそう思っています。
年間1ミリシーベルトを優に超える除染対象地域の川場村へ小学生を送り込む移動教室は中止すべきです。そうでないと、政府の暫定基準年間20ミリシーベルト体制を打破し、子供たちに安全な食を提供し、福島の子供たちを避難させることも、さらには脱原発を貫くこともできなくなります。
また、小田急線や京王線での連立事業、外郭環状、二子玉川再開発等世田谷区内の課題はそれぞれ莫大な予算を伴う国家的な大規模再開発事業です。基礎自治体も巻き込まれ情報操作・秘匿と形骸化した市民参加を駆使して進められてきた日本土建国家のあり様にメスを入れない限り、一歩を踏み出したことにはなりません。保坂区長は下北沢から大規模開発区政の見直しに着手するとしていますので、その成り行きを見守っているところです。
議会でも一貫して主張してきましたが、担ぎ出しの言い出しベーの責任として、私は区長の選挙公約実現のため、直言居士を貫いていく決意です。
エコ・ニューディ―ルを目指し、日本にも「緑の党」を創ろう!
3・11はパラダイムシフトの必要性を示しました。脱原発こそ新しい地平を開きます。原発依存と外需依存の環境浪費土建型から内需重視の環境共生型経済への転換、エコロジカルニューディールを引き続き目指します。
子どもを放射能から守ろう!川場移動教室の中止と、放射能汚染ゼロを目差す給食体制を!世田谷を自然エネルギー活用の発信地にしよう!小田急騒音訴訟勝利と鉄道騒音規制の確立を!54号線を中止し、カーフリーな路地の街シモキタを活かそう!京王線高架計画は地下に、地上は緑の避難路を!外環と新規都市計画道路の見直しを!2期事業を見直し風致地区を活かした二子玉川へ!
また、今年は、これまで交流のあった全国の緑派の地方議員や市民運動の仲間と協同して、日本にもグローバルグリーンと結びついた脱政党的な市民政党「緑の党」を出現させる運動にも参加し、世田谷からこそ脱原発と環境立国に向けた新しい動きをつくりたいと思っています。
2012年1月1日