保坂区長は権力的に説明会を進めるな! 川場村からは撤退を! 予算委補充質疑 |
補充質疑は2問です。京王線連立事業の高架を前提とした駅前広場都市計画案の説明会を拙速に行うなとの質問と、川場村移動教室実施の再考を求める質問です。
最初の京王線問題での保坂区長の答弁に注目してください。これはまさに、「官僚答弁」の典型です。
熊本区政を「聞き置く区政」と批判し、情報公開と市民参加を進めるとして登場した保坂展人氏とはおもえません。
高架・地下の是非を判断する情報ももたない世田谷区が何故高架を前提とした駅前広場計画を推し進めることが出来るのでしょうか。
川場移動教室の問題では、小学生自身が「川場へ行って大丈夫なのかな?」と学校で話しているとしたツイッターを紹介し、区長が5年生だったらどう対応するかと聞いています。
この問いに対して、「自分の判断で、どうしても行きたくないという子どもであれば、それは認められるべきだと思っています」と、一応は、かつて「造反有利読本―楽シイ反逆ノススメ」を書いた区長らしい答弁をしています。
あわせて、次の答弁部分は、今後の世田谷区の放射線問題を考える上で重要な論点を提示しています。
閾値(しきいち)はないと、9月議会から認めてきたことについて、肯定した上で、「閾値(しきいち)が無いということであると世田谷区も同時に汚染されているということです。」と答えていることです。
世田谷も汚染されているのだから、寝お起きするところや動静についての安全管理をすればよいという趣旨の答弁となっています。
これに対して私のほうは、そういうのであれば、世田谷区内の汚染状況についても(プルトニウムやストロンチウム核種を含む)土壌調査をするなりして安全管理を徹底すべきだし、ましてや(プルトニウムやストロンチウムの)土壌調査も実施されず、放射線量も高い川場村に連れて行くこと自体がまさに問題ではないかと反論し、川場村撤退を再度求めています。
保坂区長は権力的に説明会を進めるな! 川場村からは撤退を!
2012年3月21日 予算委補充質問
菅沼委員長 木下委員。
木下委員 総括質疑で答弁が尻切れとんぼになっておりましたので、区長にお聞きしたいと思います。
京王線の在来鉄道の高架計画を含む都市計画案に関し、高架・地下比較の情報開示が無いまま、高架を前提とした明大前駅と千歳烏山の駅前広場の都市計画案の広告縦覧が4月13日から始められようとしております。
2月14日に明大前駅周辺街づくり協議会は、地下化を前提とした広場計画案の提案をしたばかりです。どう考えても拙速です。
聞き置く区政を批判して登場した区長の考える情報公開と区民参加をこの問題でどう区民に保証するのかを、お答えください。
菅沼委員長 保坂区長。
保坂区長 この間ですね、この沿線の車座集会も含めて区民の皆さんのご意見をうかがいながら、また京王線の連続立体交差事業についても、地下化を求める住民の声があること、あるいは明大前の街づくり協議会の計画案と言うことで、ご指摘の声があるということについては、認識をしています。
しかしながら地元に開かずの踏切という問題があり、駅前広場について一昨年の素案をいったん出したわけですが、「たいへんこれはひどすぎる」とあるいは「住民の声をどれだけ反映したのか」という声もあり、一定の修正を図ったところですが、これは全体の世田谷区内の街づくりの中で公共事業の見直しということを、それぞれの視点でやってきているわけですけれども、現在この広場計画というのを提示しているということで、情報公開についてはなお進めていきたいと思います。
菅沼委員長 木下委員。
木下委員 問題はその広場計画が高架計画と合わせた形での広場計画なわけですよ。
ですから当然高架・地下の比較をしなければいけない。で、区としてはそれを判断した上で測道も含めて考えなければいけないと思うんですけども。
これは広場計画について明大前の街づくり協議会は、地下化を前提で出してる。ということであると高架地下についてのひとつの区としての見解をださなければいけないのではないでしょうか.そのへんいかがですか、区長?
菅沼委員長 渡辺交通政策担当部長。
渡辺交通政策担当部長 所管部の方からすいません。お答えさせていただきます。
木下委員 けっこうですからそれは。
菅沼委員長 どうぞ。
渡辺交通政策担当部長 構造形式につきましては東京都が総合的な観点から判断をしまして、現在示されている案という形になってございます。
区としましてはその計画案を前提としまして、連続立体交差事業の目的でございます開かずの踏切の解消というところから判断をしましてですね、先ほど区長が御答弁申し上げましたように、
(木下委員 ため息)
渡辺交通政策担当部長 ただいま京王線の駅前広場計画についての都市計画案をまとめたところでございます。以上です。
菅沼委員長 木下委員。
木下委員 区長は前区政からの95%の継続って言っているわけで、これはまぁ「時間をくれ」ということだと思うんですよね、公共事業の見直しということからするとね。
まぁそうであれば区民にも時間をくださいよ。つまり地下化が良いという計画案を出したのにも関わらずですね、4月の13日から広告・縦覧って、一体これは何ですか?
区民にちゃんと時間を与えて下さいよ。区民と区長がちゃんとね直接声を聞くような場をとってからやったらいかがですか。延期についてはどうですか、区長?
(場内 「そうだ」、「可愛いヤジだな」との不規則発言有り。)
菅沼委員長 保坂区長。
保坂区長 住民の中であるいは街づくり協議会の意見は重く受け止めていきたいと考えていますけれど、同時にこの駅前広場計画について素案を出して所定の手続きをするということについては、総合的に考え、現在そういうふうに決定をしているというところで、委員からご指摘の住民の意見とキチッと相対して話し合うべきだという点については、それは受け止めたいと思います。
菅沼委員長 木下委員。
木下委員 具体的にはどうされるんですか? つまり13日から広告縦覧が始まる前にキチッと対応するってことですか?
菅沼委員長 板垣副区長。
板垣副区長 街づくり計画の提言が出てることについてはですね、今後区としてそれぞれの駅周辺の街づくり計画を作っていくわけですけども、その中で当然住民の方、駅周辺の方からいただいた提言を元にですね、区として駅周辺の街づくりについてやっていきます。
その際には当然住民の方と今後議論しながらですね、区としての街づくり計画を作っていくということでございます.以上です。
菅沼委員長 木下委員。
木下委員 広告・縦覧を進めたらですね、それはひとつの権力として進めることになるわけですよ。非常に問題だということは言っておきますよ。
それから、川場村の問題について、ですね。ツイートでこういうことがあったんです。
「『こどもたちのために』(私の質問について、)『どうもありがとうございます』、(というのがあって、)『子どもたち自身も川場村に行って大丈夫なのかな、』と学校で話していると聞きます。川場が汚染されてしまったのは事実です。小学生がリスクを負ってまでわざわざ出向く理由はなんなのでしょう?」という、ね。
そういうリツイートが来たんですよ。区長が小学5年生だとしたら、どういうふうに対応されますか?
(場内、笑い)
菅沼委員長 保坂区長。
保坂区長 子供の視点で今回の原発事故もたいへんそれぞれの子供帯がよく考えているということがあります。ですからもちろん親と相談するということもあるでしょうし、自分の判断で「どうしても行きたくない」という子供であれば、それは認められるべきだと思っていますが、同時にその川場村の数値について、区としても詳細にですねウォッチングしてきています。
その中で閾値(しきいち)が無いというのはおっしゃるとおりです。が、閾値(しきいち)が無いということであると世田谷区も同時に汚染されているということです。
ですからこの期間の問題、それからいるところの問題、つまりどこに寝起きして、どこにどうやって動くのかという動勢の問題も踏まえてですね、昨年は継続という判断をしてきたところです。
菅沼委員長 木下委員。
木下委員 今おっしゃったことだとするとね、世田谷区だって現状を綿密に調査しなければいけないわけですよ。
だからね、土壌調査とかもやれって言っているにもかかわらずいまだにやっていない。
それから川場村についてもされていない。だから世田谷も汚染されているんですよ.それ以上に川場村は汚染されている。汚染されているところに、あえて高汚染のところに行かせること自体が問題だということをずっと言い続けてきてるわけです。
そういったことについて、どうも一番基本的なことについて、やはり対応されていないということが今後の脱原発問題についても大きな禍根になっていくと思いますので、これはぜひ改めてもらいたい。
このことをぜひ、これは4月から、4月までにまだ結論が出ないわけですから、ぜひキチッと対応してもらいたいと、川場からは撤退してもらいたいと、再度これは要請して私の質問を終わります。
(チャイム)
菅沼委員長 以上で無党派市民の質疑は終わりました。