区の「環境に関する区民意識実態調査」で原発・放射能問題を問わないのはなぜか |
区の「環境に関する区民意識実態調査」で原発・放射能問題を問わないのはなぜか
委員長 木下委員
木下委員 総括で世田谷区環境に関する区民意識実態調査。これを問題にしたわけなんですけれども、この調査ですね、区民の意識を調査するといっていながら環境の意識を調査すると言っていながら、原発や放射能に関する質問項目が無い。それからこの前の答弁でありましたけれども、原発放射能に関する自由意見もですね二つだけ取り入れてましたが、非常に軽く書いてあるところだけとりあげてですね、厳しく放射能を問う選択肢がないのがおかしいと。そういったことをなぜ質問項目の中に原発や放射能に関する問題意識が全然欠けていたんでしょうか?
委員長 柳田環境計画課長
柳田環境計画課長 世田谷区環境に関する区民意識実態調査につきましては、区の政策の評価や区民のみなさまの環境に配慮した行動について、聞くことを主眼としており、合わせて良い環境を生み出すために取り組んでいる政策、また今後行うべき課題の対応や選択肢を設けているところでございます。選択肢につきましては環境基本計画に位置づけられている取り組みを中心にかためておりますが、区民のみなさまの関心が非常に多岐に渡っていると考えられますので、設問によっては選択肢の無い記述についても記入できるようにしてございます。また自由意見をふまえまして全体の記述の中では、全部で約2050件ほど自由意見がございまして、その中で脱原発や放射能問題についての記述は25件ございました。以上でございます。
委員長 木下委員
木下委員 85ページにね、自由意見についての書き方が書いてあって、458人から回答があった。その主旨を示すと。なお類似の意見については主なものを抜粋したと書いてある。その中に二つしか出て来ないんですか。その二つ出てきてるのも非常に、なんて言うのかな、そんなに厳しく言っているような話じゃなくて、軽く触れているだけのことを書いている。調査項目に原発や放射能についてのそういう項目が無いと直接指摘されている以上ですね、そういったことについてはまず自由意見として書くべきだしね。そういったことについて本来なら留意して環境に関する区民意識実態調査をやるべきだったと思います。
ところで平成24年3月にはですね世田谷区地球温暖化対策地域推進計画の報告書ってのが出ておりますが、これを見てもですね、基本的には原発や放射能の問題についてほとんど書かれてないんですね。ただしこの調査の末尾にですね、調査結果の中に毎月の電気使用料は意識してるかというところの中にですね、以前から意識してるが5割を越え最も高く、以下東日本大震災以降は意識するようになったってのが24.2%あるんですよ。つまり3・11以降に地球温暖化問題についても原発問題、放射能問題が非常に大きく作用して区民の意識を捉えるようになったと。で24%も節電の考え方増えたってことはね、この意識をちゃんととらまえて区の施策に活かすべきなんじゃないですか。だから調査をするにしてもそういった調査をするべきだし、例えば「世田谷の環境」を読んでもですね、放射能や原発問題に関する意識って全然出て来ないんですよ。なぜですか。
委員長 柳田環境計画課長
柳田環境計画課長 世田谷区地球温暖化対策地域推進計画につきましては、この中の背景としまして、東日本大震災、また福島第一原発事故の影響による電力の逼迫、これに伴う節電は、いかに私たちの暮らしが過剰にエネルギーを消費してきたかを気付かせるきっかけとなりました。というのが背景に載っております。それを踏まえまして、世田谷区としていかに地球温暖化に対応するための計画として策定したものがこの計画でございます。また新たな環境基本計画につきましては、今いただいております意見を元に環境審議会の中で議論をしているところですが、そこも踏まえまして世田谷区の環境政策として今後重点的に行うべき計画という形で今後の計画の策定を進めていきたいと考えております。以上でございます。
委員長 木下委員
木下委員 例えば土壌汚染調査、放射能のね、について、何回もやるべきだと言ったにも関わらず、これは川場村ではプルトニウム、ストロンチウムについて4カ所やってるんですよね。これ147万円だそうです。セシウムについては一カ所やるのに16800円でできるんですよね。そうしたら世田谷区でも土壌調査、セシウムでさえやってないんですよ。なぜやらないんですか。最大、調査ではね0.1から0.2に相当するところも出てるんですよ。ですからそういう調査今までやって然るべきだったんですけども、それなぜやってないんでしょうか。
委員長 加藤環境保全課長
加藤環境保全課長 ご指摘のプルトニウムやストロンチウム等については、文部科学省がすでにモニタリング調査を実施しておりまして、その結果は事故前に全国で測定された数値の範囲内であるとしております。区内においても同様と考えておりますので、現段階では予定はしておりません。以上です。
委員長 木下委員
木下委員 国がやったりしているものをそのまま信じて良い状況じゃないわけですよね。区はやはり最大、調査でも高く出てるところもあるわけだから、そういったところをつかまえて経年的にちゃんと調査をすべきだと思います。今回測定の頻度を減らしたというのは、これはどうしてですか。
委員長 加藤環境保全課長
加藤環境保全課長 これは23年の7月より放射線量を把握するために若林公園で定点測定をしておりましたけれども、原発事故から3年が経過しまして、区内の空間線量の値が昨年の8月以降月平均では一時間当たり0.03マイクロシーベルトから0.04マイクロシーベルトの間で変化無く推移しており、この値は東京都が新宿(「手短にお願いします」の声有り)事故前に測定した値とほぼ同じでございます。またですね都内では(声あり)
委員長 続けてください。
木下委員 委員長
委員長 はい
木下委員 時間ありませんので言いますけれど、良いですか、私のうちだってね0.08から9位はあるんですよ。そういうところもある。それから福一のですね四号機が極めて危険な状況にあっていつどうなるか分からないって状況もあるわけですよ。継続的にきちっとやるべきだし、それから放射能や原発の問題については区民がこれだけの意識を持ってるんだから、それをきちっと反映させるためにですね、区が施策として取り組むべきです。ですから「世田谷の環境」にもきちっと載せるべきですしね。区民意識調査の時にもそういうことに留意してやるべきだしエネルギーシフトの問題だって原発の問題をキチッととらえてやるべきです。そういったことが全然できていない。
委員長 以上で無党派・緑の質疑は終わりました。