一般会計第4次補正、外部委託監査終了議案等への反対討論 |
一般会計第4次補正、外部委託監査終了議案等への反対討論
世田谷区議会会議録【平成23年 3月 定例会-03月04日-04号】
○川上和彦 議長 以上で企画総務委員長の報告は終わりました。
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○川上和彦 議長 これより意見に入ります。
なお、意見についての発言時間は、議事の都合により十分以内といたします。
発言通告に基づき発言を許します。
二十三番木下泰之議員。
〔二十三番木下泰之議員登壇〕
◆二十三番(木下泰之 議員) 議案六号、議案三十四号、議案七号、議案八号、議案九号、議案十一号、それから議案三十五号、この案件について反対の立場から討論を行います。
私は、熊本区政に対して、熊本区政が今までずっと批判されてきた日本の土建国家をそのまま温存していくような政策をずっととっている、そのことについて反対してまいりました。
とりわけ世田谷区では各種公共工事が今メジロ押しでございます。これは、小田急線の連続立体交差事業を皮切りに、今度は京王線、また、さらには将来は大井町線についても連続立体交差事業が入っております。そして、二子玉川で今大規模の再開発が行われております。どれもすべて電鉄会社に絡むものでありますけれども、あわせてグリッド状の道路、つまり格子状の道路を整備する事業、そういったものもあわせ行われるのが連続立体交差事業であります。
小田急線、京王線だけでも、もう既に五千四百億円近くの予算が総予算としてこの事業には使われるというふうに予定されております。これは区がすべて出すわけではございませんが、それだけの大規模な公共事業が行われるわけであります。これは鉄道の事業だけでそれだけのお金ですので、道路事業、それから周辺の超高層再開発、あるいは高層再開発、そういった不動産開発の費用を見ていくと、莫大なお金が使われる公共事業からも公共利用として区の財政も使っていくという、そういった事業でございます。
毎年毎年一万人ぐらいの人口が増加しているという昨今、やはり民生をきちっとしていかなければいけない。教育、文化、そして何よりも環境、そういったものについて心を使い、それに財政をシフトさせていくべきだというふうに考えております。
とりわけ私は、今の日本の経済の逼迫した状況を打開するためには、エコロジカル・ニューディール政策、そういったものをやるべきだということは十年も前からずっと主張してまいりました。まさにパラダイムシフトをして新しい経済政策をしていかなければ、日本は立ち行かないということに来ていると思います。
その中で、人口も非常に多い、八十四万もの区民を抱えている住宅都市世田谷の動向というのは、日本全体からも注目されてきているわけです。
そういった中で、昨年組まれた予算はそういったことに対してこたえていない。そういったことも含めて、私は熊本区長不信任の立場から本予算に反対してまいりました。特別な補正予算については賛成したこともございますが、今回提出された補正予算につきましても本予算を反対した立場と変わりがありませんので、反対いたします。
また、第四次一般補正予算につきましては、代田地区会館建てかえのための解体工事の繰越明許ということでありますが、この繰越明許は、UR、都市再生機構のずさんな建築調査により解体工事がおくれた上、工期が延びることになったことから生じているものであります。
当初、この負担についても区に求めてきたということですけれども、とんでもないことであります。増加分の工事費は、当然のことながらURが負担することになったそうでありますが、この工期延長に伴って世田谷区が生ずる損害については、URは負担しようとしておりませんし、このことについては区も求めておりません。小学校を図書館のかわりにまだ使わなければいけない、そういったことについての負担、そういったものについて区側は求めていないわけであります。URの不注意で区の財政支出に損害を与えているわけですから、求償請求をするべきでありますし、建築解体、さらには建築委託も見直す必要があるのではないでしょうか。
したがって、繰越明許自体認めるわけにはいきません。したがって、議案第三十五号「代田区民センター・代田六丁目市街地住宅の建物除却等工事委託契約変更」についても反対であります。
議案十一号は外部委託監査を終えることについてのものでありますが、効果が上がっているとの評価をしているのに、なぜ中止をする必要があるのでしょうか。効果が上がっているとするならば、継続するのが当たり前であります。効果が上がったということは、今まで外部監査をしてこなかったことによっていろいろ不都合が生じていた。つまり、外部監査をすることによって、今まで見過ごされてきた問題が明るみに出て是正されてきたということを、効果が上がったということだというふうに普通に理解いたします。とするならば、継続するのが当たり前であります。監査の効果が上がっているからやめるという論理自体承服できません。したがって、反対であります。
以上、議案についての反対意見といたします。
○川上和彦 議長 以上で木下泰之議員の意見は終わりました。
これで意見を終わります。
これより採決に入ります。本十六件を四回に分けて決したいと思います。
まず、議案第六号、第七号及び第九号の三件についてお諮りいたします。採決は起立によって行います。
本三件を委員長報告どおり可決することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○川上和彦 議長 起立多数と認めます。よって議案第六号、第七号及び第九号の三件は委員長報告どおり可決いたしました。
次に、議案第三十四号、第八号及び第三十五号の三件についてお諮りいたします。採決は起立によって行います。
本三件を委員長報告どおり可決することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○川上和彦 議長 起立多数と認めます。よって議案第三十四号、第八号及び第三十五号の三件は委員長報告どおり可決いたしました。